高校や大学の学園祭、学校行事などで導入されているリユース食器の活用事例を紹介します。学生サークルの中には独自のリユース食器を保有して、学園祭で活用しているところもあります。
東洋大学「白山祭」 |
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2006年から東洋大学では環境系サークルアカシアの木により学園祭「白山祭」においてリユース食器の導入を行っています。2008年は、飲食を扱う25団体へのリユース食器導入を行いましたが2009年は小皿や大皿、おわん、カップなどのリユース食器を購入し31団体に使用を拡大しました。円滑な運営を行うために、スタッフ用の詳細なリユース食器運営マニュアルを作成したほか、飲食を扱う団体に向けての説明会を開催しました。 学園祭当日は、ごみ箱の横にリユース食器の回収ボックスを設置し、スタッフが回収を呼びかけました。使用済みのリユース食器は学内にある食堂で、学生により洗浄が行われました。白山祭期間中の3日間で合計1万5,000個、重量にして150kgの使い捨て食器ごみの削減につながりました。 |
京都の3大学で合同利用──佛教大学・同志社大学・立命館大学の学園祭 |
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京都府にある佛教大学・同志社大学・立命館大学の三つの大学の学園祭において合同でリユース食器が導入されました。各学園祭において全飲食店舗にリユース食器を導入し、およそ10万食以上もの飲食がリユース食器で提供され、大幅なごみの削減につながりました。その成功の裏には大学の枠を超え、人材の協力を行うことでノウハウや経験を蓄積し、共有し合うパートナーシップがありました。学園祭後に3大学間では問題点と改善策を議論して、より負担なく持続的に取り組める仕組みづくりを検討しています。マニュアル化することで環境対策に興味関心のある大学へノウハウを提供し、より多くの大学での環境対策の取り組み促進を目指しています。 |
その他、リユース食器を学園祭等で利用した学校 |
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横浜市立大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、品川女子学院、明治学院大学、明海大学、岩手大学、東洋大学、獨協大学、立教大学、京都大学、敦賀短期大学、園田学園女子大学、南山大学、大阪大学、大阪市立大学、龍谷大学、東京観光専門学校(東京)、須坂高校(長野)、磐田高校(静岡)、大阪高校、茨木高校、千里国際学園(大阪)、環境学園専門学校(兵庫)など |